【終了】Exhibition|中川裕貴+米子匡司「ワーケーションリゾート・備中矢掛」

※下記展示は終了しました。以下には展示風景写真や中川のテキストを残しておきます。


<展示風景写真>

※前半2つの写真は前谷 康太郎さんによるものです。

<展示についてのテキスト>

Dissimilation (2021)

今、この場所に私が置いた音や物は、この酒蔵、そして展示スペースにもとからあった様々な物や音(例えば小田川の川沿いの道を通る車の音)と深い繋がりは無いものの、何かしら「意識」をし合いながらお互いが存在できることを思い、つくりました。
タイトルの「Dissimilation」は同じや類似を意味する「similar」に、逆/反対を意味する接頭語「dis」が置かれることで、「異化」という意味になります。異化には様々な意味がありますが、ここでは「発音の都合などにより、もともと同音だった二つの音があえて異なる音として発音されるようになること」という言語学からくる意味で捉えています。
例えば「巡礼者」を意味するpilgrim という言葉の語源はラテン語の peregrīnum (外国人)のようですが、ラテン語から英語への移り変わりの中で、このperegrīnum の最初の <r> には「異化」が起こっており、そのため英語のpilgrimではラテン語の時の <r> が <l>となっています。(その結果pilgrimにはもとのラテン語では2つあった<r>の片方が<l>になっており、その言葉には<r>と<l>が共存することになります)
時間の「移動」の中で何かがその用途に従い、変化していくこと。
タイトルから私が考えたことは「空間(旧矢掛本陣石井家住宅/酒蔵)に音や物を置き、同じ場所を占める、また同化しながらも、そこから同化→異化への道/移動を試みる」ということです。かつての「往来」に別の風を流し込むように、ここに音やモノ、行為(新しい往来)を置くこと。
私たちは音を「空気の疎密のくり返し(振動)」によって認識しています。音が生まれる/音を聴くことと同じように、これからの疎と密の「往来」について考えながら、この場所を鳴らしてみます。
中川 裕貴
※「異化」の言語学での意味や機能については下記のサイト(hellog~英語史ブログ)を参照しました。http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2009-07-09-1.html
※スピーカーから聞こえる音は中川が実際にこの場所でチェロを演奏。その音を録音し、録音した場所と同じ位置にスピーカーを置き、再生しています。

<展示情報>

2021.01.08 - 01.17

中川裕貴+米子匡司「ワーケーションリゾート・備中矢掛」


会期:2021年1月8日〜17日 開催地:岡山県小田郡矢掛町 料金:無料 ※受付にて無料入場券を配布 


中川裕貴+米子匡司は上記イベント内企画「宿場町現代アート回廊」において、旧矢掛本陣石井家住宅にてサウンドインスタレーションとパフォーマンスを開催予定。


展示日程:

2021年1月8日〜17日

※展示会場の開館時間は10:00~16:00予定


※1月10日,11日に予定されていましたパフォーマンスは中止となりました。

会場:

旧矢掛本陣石井家住宅

開催情報:https://bijutsutecho.com/magazine/news/promotion/23220


問い合わせ:

ワーケーションリゾート・備中矢掛実行委員会事務局 MAIL:info@workation-yakage.jp TEL:0866-83-0001(やかげDMO) URL:https://japan-yakage.jp/archives/2755