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Diary|My Best Hits 2025

  • Yuki Nakagawa
  • 7 日前
  • 読了時間: 17分


2025年のBestをあれやこれやと綴ります。

▼音源:


1. Cergio Prudencio - Antología 1 (Buh Records)

2. Carrier - Rhythm Immortal (Modern Love)

3. John Also Bennett - Ston Elaióna (Shelter Press)

4. Andrew Pekler - New Environments & Rhythm Studies (Faitiche)

5. ナイルの歌 エジプトアラブ連合の音楽(小泉文夫監修)

6. 富樫雅彦 - リングス

7. 諸井誠 - 和楽器による空間音楽 = Spacephonic Music For Japanese Traditional Instruments

8. L'Arc~en~Ciel - WORLD TOUR 2012 LIVE at MADISON SQUARE GARDEN

9. V.A / Musique Rituelle Tibétaine (Ocora)

10. Sara Udon - II = II (Modern Love)


→順不同。1、これが今年一番の衝撃だったかもです。ボリビアの作曲家・Cergio Prudencioの作品集。ボリビアのことをほとんど知りませんが、これは民族音楽をベースにした現代音楽、映画音楽なのか。…と言ってしまうとあまりにも味気なく。実は途轍もない音像が収録された、まだ今も驚愕するものがあるのだと感じた音源。笛という楽器を中心にして現れる存在的な「何か」、空気の流れが「楽曲」という構造を持ちつつ、それにフィジカル/行為の集積が絡まり合い、打楽器などによって現実に何かが押し出されてくる異様なモノ。受け止めきれないほどの情報量と声と空気。今やほとんど良い意味で使えないことば「圧倒的」をそれでもここでは使いたくなりました。2が今年のエレクトロニックミュージックでは最良のものだったと感じています。タイトルは「不死のリズム」と訳すのかもですが、生楽器演奏的な身体性のようなものと電子音楽のメタフィジカルがテクノ/ビートの上で最もよいかたちで混じり合っているように感じました。ザ・センス。3はギリシャ・アテネで制作され、バスフルートと純正律によるシンセを中心にしたエレクトロアコースティック作品。タイトルが「Ston Elaióna(オリーブの木立にて)」ということを今知りましたが、それもしっくりくるもので、楽器の音がシンセの持続音と極めてうまく溶け合い、一部の曲ではそれが環境音の方にも放たれながら、混ざりあう素敵なアンビエント作品でした。4はタイトルの通りの自然と人工の間にある環境を電子音を使用して「再現」したような趣を感じましたが、その手つきに非常に現代的なものを感じました。自然音、人口音の「リアル」「フィジカル」、そして環境的なアンビエンスとは何か?そのような問いを感じつつ、生まれてくるリズムは自然環境の中に生じるものとの絶妙な関係性、類似性をもっているように感じました。真新しいさではなく、しっかりと人間とは少し距離のある「自然的なるものやその周期」との関係性を電子音で描こうとした良作でした。5、今年はアラブ諸国の音楽に関心が向いた年でした。その中でもこのレコードBOXを。リリースは1964年とかなり昔ですが、アラブ音楽を様々なレイヤー(民衆の音楽や宗教音楽、現代的なアラブ音楽などなど)でまとめてくれた本当に素晴らしい盤。特に民衆の音楽から聴こえてくる名も無き歌や演奏が本当に素晴らしい。もっと聴き込まないといけない盤です。


6、今年は最近長いこと敬遠していたフリージャズ的なものに再度接近した年でした。富樫さんの作品は以前から聴いてましたが、ドラムソロはPassing in the silenceに続いて、個人的にはこれが2作目。RINGSは75年くらいリリース、Passingは93年でしたが、RINGがかなりしっくりきました。音の置き方や間の使い方など含めてこれからまだまだ聴き続けるものだと思っています。7はまあまあ高い金額で落札した代物。Youtubeで聴いてこれは!と思い、どうしても欲しくなりました。その名の通り、箏などの和楽器を使用した「空間音楽」。宮下伸先生の素晴らしい演奏が堪能できるのと、6と同じく、間や空間を意識した作曲でインスピレーションを得るものです。途中に入る謎のテキスト朗読も面白いです。8は冗談でなくて結構本当に良く聴いたのです。2012年のニューヨーク公演。Youtubeにこれのライブ映像があがっているのですが、めちゃくちゃ楽しそうに演奏している(おそらくクリックとかが無しでやってる?)のがありありと伝わってくるのものでこれが絶頂期ではないかと思っています。DVDの初回特典にライブ音源のCDついてるとのことで買ってしまいました。9はチベット辺境地域に位置するネパール島北部シェルパ国クンブ県の僧院で行われる儀式を現地録音したOCORAの作品。巨大なパイプの演奏などぶっ飛んだ演奏が収録されています。「音楽」として開かれているわけではなくあくまでの「儀式」であることによって生じる凄まじい奥行き。1とはまた異なる驚愕の内容でした。10は自分の演奏ですが、近年の演奏としては一番気に入っていて、昨年くらいまでの自分の演奏がかなりしっかり刻まれているので気に入っています。


これら以外では何故か今年は雅楽も沢山聴きました。


▼パフォーマンス/上演:


5月:音の始源を求めて Presents『NIPPON電子音楽70周年記念』3 Concerts at ロームシアター京都

6月:Rafael Toral at Metro

7月:Chronograffiti(Composed by 日野 浩志郎) at Black Chamber

7月:Phew at rural

9月:Ka Baird at GASBON METABOLISM

9月:∈Y∋&C.O.L.O at Unsound Osaka

10月:Rai Tateishi at No bounds

11月:インポッシブル・ギャグ(作:松原俊太郎)At 京都芸術センター

12月:Miki Yui at Soto

12月:鈴木昭男 At Metro

12月:松丸契 At Neutral


→5月、音の始源を求めてのコンサートは軽い気持ちで言ったら度肝を抜かれたものでした。特に佐藤聡明先生のマンダラは細胞まで分解されるほどの音像/圧で、「聴く」という意味では今年のベストだと言えます。6月のラファエルトラルは最初システムトラブルが残念でしたが(あとmetroのサウンドシステムと音環境にはいろいろ思うこともありますが)、治ってからの演奏は流石でした。名盤「Spectral~」が生で聴けて良かったです。7月日野さん作曲のChronograffitiは1曲目が白眉でした。アコースティック演奏なのにローランド・カインよろしくの電子音響化した音の粒子と響きを聴きました。BONGOの新しい響きを空間音響を含めて開発したものだと思います。出演したRURALでのPhewさんのパフォーマンスは2年前にも同じruralで拝見してますが、今回も本当に素晴らしかったです。演奏中、空を見上げて、音を浴びながら満天の星空をみていたら、素面でも本当にどこかに持っていかれそうでした。9月、Kaさんのパフォーマンスはその前のUnsound Osakaも含めて衝撃的なものでした。演奏のふるまい、その音の鋭さなど彼女にしか出せないものを多く感じました。またUnsound Osakaでの∈Y∋&C.O.L.Oは笑ってしまうほどの爆音と映像の洪水でした。終盤にかけてのイメージの氾濫/反乱が本当に凄まじかった。10月、一緒にツアーをまわったRaiさんのイギリス・ロザラムでのNo boundsフェスティバル、現地の教会でのパフォーマンスはその空間の残響を含め、また別の荘厳さを空間にもたらしていたと思います。


11月、帰国してからみた松原さんのインポッシブルギャグは、名前の通り「ギャグ」と真っ向から向き合った作品で、俳優のみなさん、スタッフ、テキストがまさに全員野球によるスイング(空振りもホームランも自打球も)で素晴らしかった。「美智子、ボケろ」のセリフは今も記憶に残っています。12月、外で対バンしたMIki Yuiさんのライブは電子音が生きていて、その音の群れが複雑さを保ちながら相互に干渉し合ってるような、まさに自然と呼ばれるシチュエーションに近い状況でした。個人的にはDavid tudorのレインフォレストとは異なるレイヤーでの音の生物性のようなものを感じました。そして何年ぶりかの鈴木昭男さんのパフォーマンスはいつも同じ感想になってしまうけれども本当に「魔法」で自分がどんなに年をとってもそこに感動することは続いていて、根源にある昭男さんの演奏美学、というか遊びの美学には今回も大いに刺激を受けました。Rhodri DaviesとのDUOも本当に良かったです。また、ようやくみれた松丸契さんのサックスにも感銘を受けました。確かな技術があるだけでなく、それを単なるそれとしてひけらかすのではなく、別のものへともたらす確かな意志や思考を感じました。



▼その他(映画、書籍、場所等):


石川義正「存在論的中絶」(書籍)

ターセム・シン「落下の王国」(映画)

ヴィターリー・カネフスキー「動くな、死ね、甦れ」(映画)

ベルトラン・ポネロ「けものがいる」(映画)

No bounds Festival

Insomnia Festival

水鳥(豊橋・喫茶)

インシャラー(沖縄・喫茶)

一の樹(旭川・喫茶)

有隣荘(倉敷)

SHIBA(千葉・カレー)

翁堂(松本・菓子)


→「存在論的中絶」は衝撃的な本で、「あなたが生きていることは、それもまた何らか生命のの"中絶"を経ている(大意)」というメッセージ、「中絶」に対する様々な角度からの論考があり、これからも生きていく中で何度も読むであろう名著でした。「わたしたちにかくも根深く巣くう優生学的思考から離れて人工妊娠中絶を根源的に肯定すること。隘路を切り拓いて不可能に近い脱構築に挑むポレミックな省察」。書籍の概要が重く刺さる。落下の王国はその素晴らしすぎる色味とロケーション、また演技の瑞々しさが素晴らしかったです。「動くな、死ね、甦れ」はタイトルからずっと気になっていた映画でようやく。前知識無しにみて、日本がここまで関係している作品とは知らず、また手放しで傑作とはいえないのですが(ラストシーン啞然としました)、作品のインパクトとしては素晴らしかったです。「けものがいる」は「存在論的中絶」の中で言及されていたヘンリー・ジェームズの小説「密林の獣」のもとに作られた映画とのことで観に行きました。3つの時代の中で男女にやってくる何かしらの「訪れ」への恐れについての映画。


今年いった2つのフェスは個人的な振り返りで書きますがいずれも素晴らしかったです。喫茶店でいうとベストは沖縄・那覇のインシャラー。国際通りのど真ん中にあって、地下に入るとそこは中東音楽が流れる異世界。外は関係なく淡々とここで営まれた歴史に感動しました(今年はアラブ音楽に興味をもったこともあったのでこのタイミングでいけて良かったです)。その土地に、ある意味で「関係ない」ものが存在することの尊さや「関係ないものなどない」ということを感じました。また森村さんの展示で参加した有隣荘も大変素晴らしく、この場所のために音楽を作れたことは本当に光栄でした。それと噂には聴いていた千葉・稲毛のSHIBAのカレーは本当に美味でした。


翁堂のタヌキケーキ、及び ソーシャルディス|タンス
翁堂のタヌキケーキ、及び ソーシャルディス|タンス

毎年のごとく今年の振り返りを。一昨年の2024年は京都市芸術文化特別奨励者の関係で有り得ないくらい色んなことをやり、2025年はある程度休みつつと思いスタートさせました。1月はまずKAKUHANでの東京ライブ@UNITでスタート。ENDONとのツーマンでした。そのあとは大尊敬する山本達久さん、goatの安藤さんとのトリオで公演通りクラシックス(この場所が今年で終わってしまったのはとても残念です)。そのあとは1月末にmetroで山中透/古橋悌二 DUMB TYPE THEATER LPリリース記念イベント京都編に出演。2月は避寒のために沖縄にいきつつも山月記の沖縄公演を銘苅ベースにて。個人的には公演以外でも長期滞在し、沖縄観光をしました。国立劇場おきなわでの琉球筝曲、また佐喜眞美術館での沖縄戦の図、そして沖縄県営平和祈念公園、海軍司令部壕などは忘れ難い体験です。その後、山月記は3月にも藤枝での公演をしました。また3月には京都芸術センターでバッハ弓作りワークショップを。弓作りやそれに伴う演奏ワークショップでしたら引き続き承ります。


また4月は立石雷さんとの初めてのDUOをしました。これは非常に良い内容だったと今でも感覚として残っています。それと4月は京都芸術センターの20周年イベントに出演。施設内にできた休憩センター?でひたすらに演奏をしてました。僕の後にDJしていた荒木優光さんが繰り出すドラえもんサンプリングの中、夕方に子供が帰宅につく異様な時間は忘れ難い。そしてこの月には長野・松本にもいきました。初めてのgive me little moreでのソロライブはとても良い感じでできて、場所も素晴らしく、また行きたいです。そして松本の例のタヌキケーキも、。5月はBeatrice Dillonの京都公演を企画してましたが、ビザの問題でキャンセルになり、思えばここからキャンセルの波が…。その代わりにベアトリス抜きでKAKUHANとソロライブをダフニアで。またベアトリスの公演を日本で企画したい。この月は山内さんと私のDUOを。この日はエフェクト無しの演奏でした。珊瑚を欠片を叩いたりもしたような。それと大阪は千早赤阪村・BUMでもうりひとみさんの朗読劇「山の向こうにみずうみが」の音楽を。6月はライブは無くもこのあとの森村さん@大原美術館のことや今はまだ言えないアレコレ(今年はこういうのが多かった)をやってました。


7月はruralで福島県へ。リトアニアのアーティストSantakaとのコラボレーションをしました。彼らとのコラボの愉しさや会場であるnowhere CAMP=沼尻高原の風景や気候、温泉の素晴らしさ、そしてなんといってもPhewさんのパフォーマンスは今年も記憶に深く刻まれています。その後、8月は再び、立石雷さんとのDUO2回目をアバンギルドで。また毎年恒例になってきた「セロ弾きのゴーシュ」上映後のレクチャーコンサートをシネヌーヴォにて。シネヌーヴォとのコラボは今年も何かしらやります。また8月は山月記の稽古で豊岡神鍋高原にも伺いました。そして9月からは例年通りの怒涛。まずはUnsound OsakaでKAKUHAN+Adamのライブを。個人的にはとても良いパフォーマンスができたと思っています。また1729のDJやKaさんとフジ―タさんのパフォーマンスやその他のアクトなどなど大変刺激的な日でした。そしてそのあとは豊岡演劇祭にて山月記を。今年は温泉町にて上演。夫婦杉の前でのパフォーマンスとなりました。豊岡演劇祭のあとはそのまま神戸へ。角さん率いる「舞打楽暦」の公演に2回目の参加。ここはなんといっても久田舜一郎先生(大倉流小鼓方)と共演できるのがいつも本当に貴重です。またご一緒する機会があることを強く願います。そのあとは山梨はGASBON Metabolismにて、KAKUHANとKa Bairdのツーマンイベントを。KAさんとKAKUHANのコラボはかなり良かったのではと思っています。また月末にはJerry Gordonのイベントで久しぶりにMeet houseに。110回以上やっている彼のホームコンサートでした。かなり久しぶりにTim Oliveに会えたのも嬉しかったです。


10月はまずGábor Lázárと共演、まじでいつぞやのMark Fell。中川 + 山田英晶[空間現代] + Kazumichi Komatsuトリオでした。これも意外?と良かったのではと思っています。そしてそのあとはKAKUHANのヨーロッパツアー、今年はイギリス・ブリストル→シェフィールド→ノルウェー・トロムソ→オランダ・ロッテルダムと回りました。ブリストルの会場Strange Brewの素晴らしさ、またNo boundsではマークフェル宅に泊めて頂き非常に快適に過ごさせてもらいました。またマークフェルやライアントレーナーのフェスティバルでのふるまいをみていて、それが本当に素晴らしく(ある意味では田舎といえる場所でフェスティバルを運営しつつ、オープンなマインドで様々な人を分け隔てなく接する彼らをみました)、改めて二人を尊敬しました。また会場のロザラムの教会も素晴らしかった。トロムソのInsomniaフェスティバルはこれまでいったフェスティバルの中でも有数の素晴らしさで、会場である北ヨーロッパ最古の映画館であるVerdensteatret、またサウンドシステムやスタッフなどなどすべてが完璧でした。またライブ翌日にいった同地のフィヨルドも本当に忘れ難い体験です。その後のロッテルダムではレーベルFutura resistenzaのイベントでソロ&KAKUHANをやりました。Futura resistenzaのフレデリックとNeleには翌日の観光も含めてとてもお世話になり、素晴らしいオランダ滞在ができました。そして帰国後はほどなく、宮古市でのJackson Kakiを迎えた新しい「山月記」のクリエーションで岩手へ。滞在先の最寄り駅にクマが出たニュースを見てびびりました。


ノルウェー・トロムソ フィヨルド
ノルウェー・トロムソ フィヨルド

11月はまず大友良英さんのアジアンミーティング関係のイベントを京都で。そして翌日は箏奏者のLEOさんのリリースイベントを新宿で。初めてちゃんと歩いた歌舞伎町の異様さを肌で触れました。そしてそのあとはマークフェル、ライアントレーナーとの日本ツアーを。大阪、京都、福岡とライブを共にしました。ただ京都はご存知の通り、近隣のビル火災の影響でマークフェルのライブ開始5分で中止し全員外へ退避、中止と相成りました。こんなことあるんですね(ただアバンギルドに何も被害がなかったことが幸い)。ただ福岡ではマークフェルとのDUOを約1時間程。こんなことが起こる日が来るなんてという感慨も吹き飛ばすマーク先生のしごきがめちゃくちゃ良い経験になりました。自分はまだまだ成長しないといけない。またこの合間に倉敷の大原美術館で開催された、令和7年秋の有隣荘特別公開 森村泰昌「ノスタルジア、何処へ。」―美術・文学・音楽を出会わせる~にも伺いました。こちらでは有隣荘で行われた森村さんのインスタレーションに音楽を作曲、提供しました。森村さんからのオーダーとして、黛敏郎が大原家のために作曲したチェロ独奏曲「文楽」と、これまた大原家に関係が深い1970年万博において上演されたクセナキスの「Hibiki Hana Ma」を意識した曲をということで、それぞれをオマージュした楽曲をつくりました。これらは有隣荘の応接間、温室で再生され、隣接するそれらの部屋の間でそれぞれの音像が交わることを意識し作りました。ご来場いただいた方はありがとうございました。また音源だけでもどこかで公開したいものです。


12月は例の宮古市で新しい山月記を、宮古市の中学生の皆さんにお見せしました。実はこの日も2回目の公演がその前に発生した大きめの地震+避難注意で中止となりました。非常に残念ですが、また宮古にくる機会があればと思っています。それとJackson Kakiを迎えた新しい「山月記」は是非他の場所でも上演したいと思っていますので、ご興味ある方は是非お問い合わせください(記録映像あります)。そのあとは外でのライブ。Miki Yuiさんのパフォーマンスが素晴らしかったです。そして今年は奈良での久しぶりのライブもできました。会場のhutは響きもよくまたここで演奏したい。そして今年の通常のライブラストは初めての新宿PITINにて、大友さん、芳垣さんをはじめとするミュージシャンの方々と貴重な時間を。そして最後は例のごとく、アバンギルドの餅つきでフィニッシュ。


そして、昨年リリースした音源は下記です。


▼Sara Udon - II = II (Modern Love)


▼KAKUHAN & Adam Golebiewski「Repercussions」


2024年の年間ベストではKAKUHANセカンドとソロアルバムが出ますと言っていたのに結局出ず、、。海外が絡むとなかなか思ったようには行かないということがわかったのも今年の発見でした。が、2026年には絶対出ますので!他にも良いお知らせがあるとか無いとか、、、



例年通り「去年」のことをさっとまとめることはなかなか難しい。ちょうど「待つということ(鷲田清一著)」を読み終えたタイミングということもあり、いや去年がそうだったからですが、去年は色んなところで「待つ」ことについて考えました。これは本当にありがたいことですが、活動が多岐に広がり、国内外問わず様々な人とやり取りをすることが増えた。時差のことや文化圏の違い、取扱うメディアごとの違い、人の個性などなど、それぞれのタイミングや性質が当たり前ながらある中において、その多様さが増した昨今では、その「待つ」ということの様々なレイヤーがかなり強調されました。


私はそんなに「待つ」ことが上手ではないと昨年思いました。待つに上手い、下手があるか定かでないけれども、鷲田さんの本の中にあったことを少し自分なりに解釈すると、、「~を待つ」ではなく、「待つ存在としての私がいる」という展開が重要だと感じました。~を=目的対象がある「待つ」ではなく、それをある意味で抽象的/非目的化した上で「私」が存在するという「待つ」。様々なレイヤーや事象が在る中で、それぞれを目的化しすぎることなく、しかしその複雑さを受け入れる=待つことができるかどうか。そういった心構えが必要ではないかと考えました。


聴くこと、待つこと、そしてそこから行動があること。それらの行き来の中での「待つ」というある意味での中継地のような存在に対して、少し見方をかえないといけないな、と30代も終わりにそのようなことを思いました。


ただ同時に、不誠実なこと他者への暴力などについては、それに対して、しっかりと反対の意を表するということも必要だと感じいますが、受け入れることと何かを外に出すバランスというのはいつも難しいものだとも思います。


2026年は延び延びできていたソロアルバムもついに出しますし、そこからの展開もいろいろと生まれるはずです。また色々と温めてきた新しいことも少しずつ世に出していけたらと考えています。年や曜日、月、時間の区切りがどんどんと分からなくなっていくわけですが、2025年を経て、さてもう1周、2026年もコツコツ&訥々(とつとつ)とやっていきます。


・・・


それとこの年間ベスト、そもそもこの文字数で誰が見るのかと思いながらやってますが、気づいたらもう10年以上やっています。下記リンクは10年以上前のベストがあり、文章が今よりさらに浅はかだったりはありますが、自分で自分を知るという意味で誰のためでもなく書いておくのは良いことだなと思いました。こういうのもAIがカレンダーみてまとめてくれると思うけど、それでもそれぞれの濃淡や印象まで彼らに伝えてられないので、こうやって記しておくことでまた自分で自分を振り返るためにも書いています。




今年のお気に入りの写真
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